« 967 眞鍋かをりブログ: 『保険がきかない病気 』を読んで『BS漫画夜話』を連想してゲンナリする / 笑点なのかヒロシなのか | トップページ | 965 ロッテ優勝 /静けさと共に終わった死闘 / バレンタイン監督の男気 »

966 日本語に「強調表現」が無いのは、かな漢字混じりだからでは?

英文の最初は大文字で始める理由について思ったこと。以下しばらく引用(元記事が解らないと意味が解らないので)

日本語の文章には、アルファベットのように大文字、小文字の概念がなかったりします。

大文字「A」
小文字「a」

では、大文字と小文字の使い分けはどうなのかというと、文が始まる文頭を大文字にしたりします。
"No one has yet fully realized the wealth of sympathy, kindness and generosity hidden in the soul of a child. The effort of every true education should be to unlock that treasure."

あとは、省略された単語であることを強調する場合とか、単語そのものを強調する場合とか、、

「WHO」 World Health Organizationの略
「WANTED」 お訊ね者であることを強調

つまり、強調するときに使うために大文字というのが発展したのかなぁ、、と予測。

さて、日本語の場合は、文章が終わるまで空白がないので、空白の位置を見れば、一文の終わりがわかるわけです。 空白の位置と「。」の存在によって、文章の始まる位置が理解できるので、明確に文頭を強調する必要がないんじゃないかと思ったりしてます。

ところが、英文の場合は、単語ごとに空白が入るのと、ピリオド「.」が小さいので、パッと見たところでは文頭の位置が把握しづらいのですね。
なので、文頭を強調させるために、文頭の文字は大文字にするというルールが決まったのではないかなぁ、、と予測。。

ということで、アルファベットの大文字の使い方で強調以外の使い方があったら教えてください。

逆に考えると、日本語にはどうして強調表現が生まれなかったのだろう?

私考えますに、日本語に強調が無いのは上記で上げられるような用途においては、かな漢字交じりだからではないかと考えます。それでも、強調したいときには傍点、朱で書く、括弧などで囲うなどでしょう。

日本語の文章では大体において大事な部分は漢字で書かれており、そうでない部分はひらがなになっています。
実際、それゆえに日本語での速読は英語よりも遥かにやりやすい、などと言われます。

略語も漢字を組み合わせて作りますからやっぱり自然に目立ちます。外来語の語もカタカナでやはり自然に目立ちます。
では、ひらがな略語はどうか?ひらがなの時には大事でない部分と大事な部分をわかりやすくしたり、区切れ目をつけるために傍点をふるのではないでしょうか。
つまり、日本人も重要な部分が視認しにくい場合には「解りやすくしなきゃ」と気にしているわけです。でも、普段においては漢字の効用でそんなに気にしなくてもよかったから普段は気にしてない(けど強調する方法は一応ある)、というだけではないでしょうか。


アークアップとしての強調を考えると方法は二つ思いつきました。
強調専用の表記や文字を用意する方法(アルファベットがそうですね)、と強調する領域をサンドしたりマークをつけたりする方法です。

で、そもそも専用文字の導入は日本語には持ち込むことが出来ません。やっても良いでしょうが、ひらがなが二種類に倍増するだけでちょっと拒否です。たぶん世界中の言語で同じような状況が発生しており、「英語だったら大文字使いたいなあ」と仮に誰かが思っても、たぶんどうにもならないのです。

一方で「!」や「?」は導入されました。中国語とかでも使われています。こちらは他の言語にも導入できるから、英語からアイディアが染ったわけでしょう。

つまり、答えの二つ目は、アルファベットの大文字小文字システムはたとえナイスだと思っても日本語に導入できないから、だと思います。

ということで、アルファベットの大文字の使い方で強調以外の使い方があったら教えてください。

私自身はこの辺りに詳しい人ではないので推測ですが、石に文字を刻むために大文字を使う、という使い方が本来の大文字なんじゃないでしょうか。
大文字は石に刻むのに向いた形をしています。一方で小文字は筆で書くのに適した形をしています。強調したい、と思って発生したのではなくて利便性の都合で二種類生まれただけなのではないでしょうか。

そういや大昔、コンピューターの入出力機器が超貧弱だった頃、同様の現象が発生したのか「大文字しかあつかえなかった」こともありました。

日本語にも諸般の事情で無駄に二重になってしまったひらがなとカタカナがあります。こちらも生まれた理由と関係無しに、日本人はそれぞれに何となく用途を割り振って使い分けています。


たぶんそんな感じじゃないかなあと思いました。

|

« 967 眞鍋かをりブログ: 『保険がきかない病気 』を読んで『BS漫画夜話』を連想してゲンナリする / 笑点なのかヒロシなのか | トップページ | 965 ロッテ優勝 /静けさと共に終わった死闘 / バレンタイン監督の男気 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 966 日本語に「強調表現」が無いのは、かな漢字混じりだからでは?:

« 967 眞鍋かをりブログ: 『保険がきかない病気 』を読んで『BS漫画夜話』を連想してゲンナリする / 笑点なのかヒロシなのか | トップページ | 965 ロッテ優勝 /静けさと共に終わった死闘 / バレンタイン監督の男気 »