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963 ちゃんと作れドル紙幣

アメリカのレジには必須の探知ペンから。

アメリカではドル紙幣はあんまり使われないそうです。とくに高額の奴は使われないそうです。
高額とはいっても、

持っていても、せいぜい$20くらいが限度で、お店で$50札などの高額のお札を出そうものなら、おおごとになりかねない。

一ドル105円とかそんな金額なのに、20ドル札が限度だそうで、これは相当不便です。
日本と比べて財布の厚さが10倍くらいになってしまいますよ。

そんなことになっているというのは、ドル札の「出来が悪い」ことが原因だそうで、そのために偽札が横行しているから、というようなことが記事に書いてございます。
そんなことなら、根本的に新札発行しろ!超ハイテクな札にしろ!とか思うのですが、怠けてるのか世界レベルで流通しているから面倒なのか、あるいは何かの理由があるのか、根本的に改善されてはいない様子。

で、記事にあるのは「安い偽札見破り用のペン」。

普通の紙は、でんぷん質が含まれた木ベースで作られているものなので、偽札探知ペンに含まれているヨードチンキ成分が反応し、お札にそのペンでチェックマークをつけると、黒いシミとして残る。そして本物のお札は、ファイバーベースの特殊紙なので黒いシミはつかない。とてもシンプルな発想からできた探知ペンだ。

おー、これは酷い。
まず、こんなローテクで偽札判定して良いのかどうかという話。
そして、もっと無難な他のローテクは無かったのかという話。
「インキが反応し」ですから、結局お札にペンで書くことになるわけです。日本だったら紙幣を故意に汚損させる行為は法律違反なんですけれど、アメリカではお咎めなしなのでしょうか。
というか、みんながこのチェックをしてしまうとお札は黒い点だらけになってしまいます。
透かしの判定とかもうちょっと何か無かったのでしょうか。

おまけに、ヨードデンプン反応が起きるようなデンプン質が含まれている紙って、すぐ傷んでしまいそうな気がするのです。
ドル札っていろんな意味で大丈夫なのかと思った記事でした。

ハイテク日本万歳。

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